第44章

「その態度、どういうことですか? あなたが麺を間違えて出したのに、最後は私が面倒だって責めるんですか。こちらのお店は、お客様にいつもそういう対応をなさるんですか」

女の声は終始やわらかい。喧嘩口調になりきれず、それでも必死に筋を通そうとしているのが分かる。対して店員のほうは、言いくるめるみたいに言葉を重ねてくる。

「間違ってるなら最初から言えばいいでしょ。だったら作り直して持ってきますよ。でもさ、わざわざ突っかかってこなくてもよくない? 今こうやって騒がれると、ほかのお客さんも食べられないんだけど。うちの評判落として商売の邪魔したいわけ?」

女は焦っているのに、口がうまく回らない。顔を...

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